投稿日:2025年1月26日 | カテゴリー:会長挨拶 > 新着情報
尊敬するチェジュ特別自治道オ・ヨンフン知事様、チェジュ特別自治道議会イ・サンボン議長様、チェジュ特別自治道キム・グアンス教育監様、チェジュ大学キム・イルファン総長様、大韓民国居留民団大阪府本部キム・ミョンホン団長様、駐大阪韓国総領事館チン・チャンス総領事様をはじめとする多くのチェジュ道の各機関及び本協会が日頃からお世話になっております関係各団体の来賓の皆様におかれまして、公私ご多忙の中、本協会の新年会に参席いただき誠に感謝いたします。また、道民協会の顧問・相談役・理事の大先輩方、婦人会・青年会の皆様、会員の皆様におかれましては、新年会に参席いただき、また、日頃会運営に多大なるご協力をいただきこの場をお借りしてあらためて感謝いたします。
皆様、新年あけましておめでとうございます。ヨロブン、セヘポッマニパドゥシプシオ。
本年は巳年ということで、昔から巳年は脱皮・再生の象徴と言われ非常に縁起の良い年とされています。韓日間においては、過去の痛ましい歴史や様々な紆余曲折がありましたが、本年は韓日国交正常化60周年という記念すべき年であり、さらなる政治・経済の良好な関係が構築され、また、韓日友好の新たな第一歩を踏み出す輝かしい年になることでしょう。また、世界の至るところで起こっている戦争や地域紛争、様々な偏見や差別による不幸が無くなることを切に願う次第です。
さて、私が当協会の会長に就任し早1年が過ぎました。まさに光陰矢の如し。良く年齢を重ねるほど歳月が過ぎるのが早く感じると言いますが、本当にそう思うあっという間の1年でした。今から約60年前に済州島出身の大先輩方が幾つかの済州島関連の団体を設立し、31年前にそれら団体がたいへんな苦労の末に統合・再編され、今現在の関西済州道民協会が創立されました。振り返れば、在日1世の大先輩方のご苦労や強い愛郷心、また、何が何でも日本で成功し故郷に錦を飾るという熱い思いがあったからこその今の協会があると思います。そんな様々な思い入れの詰まった当協会の歴史と伝統を深く胸に刻み、私自身はもとより執行部一同これまで以上に、当協会の維持・発展に粉骨砕身取り組む必要があると思っています。
わが故郷済州島もめまぐるしい発展を遂げており、特にコロナウイルス騒動が終焉を迎え、観光需要が以前にも増して高まっていると聞いております。また、済州島第2空港の建設予定も着々と進んでいるようで、急速に増加する観光ニーズにこれまで以上にしっかり対応できる体制が出来つつあります。本日お越しの道知事をはじめとするご来賓の皆様におかれましては、なにとぞ済州道で強いリーダーシップを発揮していただき、さらに魅力ある済州島にして頂きたいと存じます。当協会としましても微力ながら故郷済州に貢献できればと思っています。共に私達のチェジュ発展のために熱い汗をかこうではありませんか。
以前ある知人との会話の中で、「済州道民協会のようなそれほど規模が大きくない任意の親睦団体であるにもかかわらず、済州道から道知事はじめこれだけ多くの来賓が新年会や行事に参加され、これだけ長きにわたり深い交流が続き強い絆で結ばれているのは不思議なことであり他に類を見ないことですね」と言われたことがあります。過去、とても貧しかった済州島の歴史、4・3事件という残虐かつ悲しい事件に起因する日本への移住、また、これまで故郷済州を離れはしたが日本に居ながら故郷済州を支援し続けた在日1世済州人と済州島との深い関わり方や経緯などが強く影響していると思われ、今に生きる我々にとっては大変ありがたく心強いことであります。
私の就任時の挨拶でも述べましたが、当協会の存在意義は会員相互の友愛と親睦、故郷チェジュとの交流促進、次世代在日チェジュ人の育成であり、当協会執行部としましては今後とも引き続き充実した事業やイベントなどを通じこれらの意義を少しでも実現すべく努力してまいる所存です。結びになりますが、皆様の日頃のご愛顧にあらためて感謝するとともに、今後ともさらなるご指導ご鞭撻をお願い申し上げ私の新年のご挨拶とさせていただきます。
テダニ カムサハムニダ
2025年1月26日
関西特別自治道民協会 会長 高東林